日仏共同テレビ局France10支局長の及川健二が吉村洋文・大阪府知事とバトル

吉村洋文・大阪府知事が県庁舎で12月22日、定例会見を行い、日仏共同テレビ局France10支局長の及川健二とバトルになった。その模様をお伝えする。

コロナの死者が人口比でワースト1であることをどう総括するのか

フランス10:フランス10の及川と申します。まず第一に伺いたいのが、国会でも話題になりましたが、コロナの死者が人口比ではワースト1、大阪がと、そのことについてどう総括していらっしゃるのか、まずはお伺いしたいと思います。

吉村:コロナにおいて医療提供体制を強化する、そして医療機関の皆さんと協力もしながら府民の皆さんの命をなんとか守る、そこについては不断の努力をしていきたいと思っています。人口比というふうにおっしゃいましたけれども、陽性者の比率に対する致死率という意味では、ワーストの状況ではありません。全国で10番目だったと思いますが、そういう状況です。ただ、このあまり順番で評価するようなものでは、僕はもともとないと思っています。お1人お1人は、やはり、に対する政策、支援、そこをしっかりやっていく、それが非常に重要だと思っていますので、何か比較するようなものでもないんだろうというのは思いますが、客観的な状況とすればそういう状況です。

また第4波、アルファ株のときに非常に厳しい状況になりましたが、それを受けて重症者病床の強化等々もやってまいりまして、第5波においては10月までの数字を見ても全国よりも致死率は低いというのが今の大阪の現状です。これからも府民の皆さんを守るということで、100%じゃないにしてもできる限りの努力をしていきたいと、そう思っています。

フランス10:じゃあ、これまでの対応に誤りはなかったという、他県と比較して、そういうことでしょうか。

吉村:誤りはなかったというか、そのときそのときで考えうる対策を取ってきたということです。ここは将来なかなか予測もできない中でベストな対策を取ってきたというふうに思っています。ただ、結果としてやっぱりお亡くなりになる方がいらっしゃるということで、これからもそういったことができるだけ少なくなるようにしたいと思っています。

とりわけ医療を受けることなくお亡くなりになると、自宅療養のまま亡くなるということはなんとか避けたいと思っていますので、医療の看護下にできるだけ入るように、自宅療養者のままお亡くなりになるということをできるだけ減らす、そういった努力を続けていきたいと考えています。感染をゼロにすることは難しいと思っていますし、全てをゼロにすることは難しいと思っていますが、医療の看護下にない、そのままお亡くなりになる方、これはできるだけ減らしたい、そう思っています。

山中市長は研究班にすら入っていないと言っているが

フランス10:話題は変わりますが、あと2点伺いたいと思います。1点が昨年8月、吉村知事がイソジンが感染に、減らすんじゃないかって会見をして、そのときフリップに今の横浜市長の山中竹春氏の名前が出てたんですが、あれは勝手に、山中氏の言い分は大阪府が勝手に使ったということなんですが、事実はどうなのかということと、山中市長は研究班にすら入っていないと言っているんですが、事実はどうなのか伺えればと思います。

吉村:あの資料自体は、あの研究をされた松山先生が作成されたものでありますので、松山先生が作成された中で、松山先生と山中先生の関係までは、われわれとしては把握はできていません。

フランス10:分かりました。あと総選挙や住民投票になると、公務の日程が激減するんですけれども、それは問題だとはお考えにならないんでしょうか。

司会:すいません、ちょっと政務的な話は、ちょっと、あらためてまたそのあとにしましょう。

吉村:いや、いいよ。もうこれ最後って言ってたから、これ最後答えます。それで最後でいいですか。

フランス10:はい。

吉村:これは大阪府知事として当然、さまざまな、政治家ですから。政治家っていうのはこれは特別職ということでさまざまな活動をしていくということになります。政治家としての活動をすると、総選挙等、必要なときは政治家としての活動はしっかりやる。そういったことが将来的にも、大阪府にとっても僕はプラスだというふうに思っています。

武富士の弁護人を務めたことへの反省はないのか

フランス10:フランス10の及川と申します。2年前、特派員協会に来られたときに、吉村知事が弁護士時代だったときに、武富士の代理人だったことについて質問しました。いわゆる今で言うスラップ訴訟、ジャーナリスト2人に対して2億円をそれぞれ要求した訴訟でした。吉村さんは弁護士だからクライアントの要求には応えざるを得ないという正当化する発言でしたが、自身が代理人になった訴訟で、和解調書で吉村さんの字が書いてありますが、盗聴という犯罪行為を隠蔽するための讒訴、事実を捏造して言論弾圧のために行った違法な行為と、吉村さんが作られた和解調書でこう書いてあるんですが、こういうことがあってもいまだに武富士の弁護人をやったことに対する反省はないんでしょうか。

吉村:僕自身が弁護士時代でやっていたこと、活動、これは特にこの場で言うようなことでもないと思っています。当時、東京の事務所に就職して事件を担当してやるということに、これは事務所の事件としてやるということです。その事務所の事件として選ぶような、当然、権限もないし、また併せて、それは言い分というのがそれぞれあるわけですから、それを法定の場で出すというのは当然のことだと思っています。個別の案件について何かここで言うことはありません。

フランス10:次に、馬場共同代表にも伺ったんですが、昨年の12月25日、鈴木宗男議員が日本維新の会のお金として、北海道障がい者スポーツ協会に赴いて、そこのトップの方に直接50万円を寄付いたしました。法律の専門家でいらっしゃるからご承知のとおり、こういう行為は公職選挙法199条の3違反ですが、宗男さんのこの公選法違反についてはどのようなお考えでしょうか。

吉村:おっしゃってる事実自体は知りません。

フランス10:馬場さんからは聞いてないということですね。

吉村:聞いてません。

政策活動費を今後公開するつもりはないのか

フランス10:あと、昨年の政治資金収支報告書が公開になったので見てみると、馬場さんにふた月で2000万円とかっていうのが振り込まれたりして、ご本人に聞いたら飲食代にも使ったというおっしゃり方でしたが、政策活動費、今後、公開するおつもりはないでしょうか。

吉村:維新の中で議論されると思ってます。

フランス10:あと政党助成金についてよく突っ込まれると思うんですけども、15億円も、本来であれば余った場合は返還するというのが法の趣旨ですけども、裏技というか、裏道で、ほかの党もやってますが、基金にして、維新の場合は15億円、基金に残っていると。一方で、身を切る改革と言いながら15億円余った政党助成金を国費に、国庫に戻さないで基金にするというのはどういうことなんでしょうか。

吉村:会計について僕はタッチしてないので知りません。

フランス10:なるほど、分かりました。

YouTube Preview Image

Be the first to comment

コメントを残す