2018年3月23日、「立憲民主党」福山哲郎幹事長による定例会見が行われた。
質疑応答
ーー来週の証人喚問を控えて、解散についてどういう覚悟を持っているか?
福山幹事長「解散権は総理にある。私たちは何が起きてもいいような覚悟はある。しかしまずは真相究明しない限り、国民は納得しない。まずは足元を見ながら考えていく。」
ーー来週佐川さんの証人喚問、集中審議がある。与党のその後は?
福山幹事長「国民が注目している証人喚問。それが終わり政府与党が何もしないというわけにはいかないだろう。今の世論の状況を見て、政府与党は常識的な対応をしてもらえると思っている。」
ーー籠池氏と接見を行った川内議員の報告を受けて
「籠池さんが事実を語っているかはわからない前提でお聞きいただきたい。川内議員いわく、お元気そうだったが、寒い拘置所で手にしもやけができていた。1億6000万円の値引きについては、当時代理人の弁護士を通じて当時財務省から提示があったそう」
「改ざん前文書にあった明恵氏の『前に進めてください』という発言は、あった、と。その夜に食事も一緒にした。昭恵氏は3回講演に来ている。籠池氏から『谷さんは本件について逐一昭恵氏に報告していたと思うし、昭恵夫人の意向を受けて面倒を見てくれていると感じていた』という発言があった。」
ーー野党共闘について
福山幹事長「先々の参議院選挙については、一人区においては野党共闘をしないといけない。なんとか避けたいと思っている。しかし、先々のことについてはまだ申し上げる時期ではない。」
ーー自民党の憲法改正案について
福山幹事長「集団的自衛権の行使の際限がなくなるとしか思えない。自衛隊の任務が判然としない。不安定化する懸念が強い。自民党でもまとまっていないのに、このまま進め、国民投票等をすることはいかがなものかと思う。」
ーー証人喚問、立憲民主党の追及は?
福山幹事長「私は参議院で6分しか時間がないが、衆議院とも連携をとっていく。予算が終わったからこれで逃げるということは与党は考えていないだろう。引き続き真相究明に努めていきたい。」
ーー真相究明のために、佐川氏の証人喚問後は?
福山幹事長「迫田さんや武内さん、谷さんの参考人招致を求めている。」「理財局の一部だけで改ざんが行われたということはありえない。これだけの総理案件、財務大臣案件。佐川氏一人に責任を押し付けるなんてありえない。」
経済政策について
【France10、及川編集長】
「実質GDPは旧民主党政権時代、2010年が493兆、11年が495兆、12年が500兆。これは福田政権の07年が506兆だったので大変低迷と言える。第2次・第3次安倍内閣の実質GDPは、13年度が513兆、14年度が510兆、15年度が517兆、16年度が527兆だ。また、一般会計の税収の推移を見ると、10年から12年度の一般会計税収が平均43兆円で、この四半世紀で最低の水準だった。こういう数字を見て、民主党政権時代の経済政策をどう総括されるのか」
【福山哲郎幹事長】
「我々は、ひどい状況だった、リーマン直後に政権交代をして、なんとか持ち上げるべく経済政策をしてきた。
国民経済計算の新基準、旧基準の数値を比較して国会でも議論が行われているが、今後も議論が必要だ。この数値の比較だけを用いて民主党政権時代の評価を下すことはできない。」
【ゲイレポーター、酒井佑人(27)】
「大阪市では同性間によるパートナーシップ制度の検討が行われ、早ければ来年には導入される。パートナーシップ制度に対して問題点となるのが、異性カップルと同等に法的なサポート(財産分与など)を受け入れられるように法制化を望む声が当事者の方々から多くなっております。海外のシビルユニオンのような法的にも認められる制度にするべきとお考えか?」
【福山哲郎幹事長】
「つながる本部でLGBT法連合会で意見交換を始めるなかで、当事者の皆様と協議をしながら、法制度や差別解消も含めて、議論していきたいと考えていく中で、パートナーシップ制度に関しても含めて前進させていきたいと考えている」
イラク戦争開戦から15年に当たって
【France10・及川編集長】
「イラク戦争の総括を伺いたい。後、東京都で迷惑防止条例への受け止めに関して、二点伺いたい」
【福山哲郎幹事長】
「大量破壊兵器がなかったのに武力行使をした。当時日本の国会でもしっかり考えるべきだと野党時代に言ってきたが、情報を改ざん、ミスリードした場合のチェックのあり方がまさに今も問われている。
東京都条例については、表現の自由やデモなどへの影響を考え、消極的に捉えている。本部としては反対している」
取材&文:酒井佑人(ゲイレポーター)
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