2018年3月22日、「民進党」大塚耕平代表による定例会見が行われた。
■冒頭発言
森友問題 佐川前国税庁長官の証人喚問について
【大塚耕平代表】
佐川前国税庁長官の証人喚問が27日に決まりました。遅きに失した感はありますが、27日、佐川前国税庁長官が、国民のために、正直に、つまびらかに、全貌をお話しになることを期待したいと思います。
ツイッターなどでも書きましたが、またこの場でも申し上げたかもしれませんが、36年間公僕として職務に当たってきた佐川さんが国民の皆さんに貢献する最後の機会かもしれませんので、国民のために、そして国会のために、正直に全貌をつまびらかにお話しになることを改めて呼びかけたいと思います。
間違っても、「訴追されるおそれがある」ということを理由にほとんど答弁しないというような展開にならないことを望みたいと思います。
野党結集の必要性について
【大塚耕平代表】
あわせて、先週から今週にかけて、きょうも財政金融委員会に出てきたのですが、「理財局の一部の職員がやったことだ」ということを繰り返し現理財局長も大臣もおっしゃるわけですが、なぜそう言い切れるのか。そう言い切るのであるならばその根拠を示すべきであり、こういう姿勢もいかがなものかと思います。事実を隠蔽し国会に虚偽を申し述べるという安倍政権の体質が明らかになり、そして、この期に及んでまだそのような姿勢が改まっていないと感じております。
「民主主義の危機」と言える状況になっていますので、やはり私たちは安倍政権の正統性を否定せざるを得ません。昨年の一連の森友問題についての答弁に基づいて昨年の総選挙が行われたということを考えると、昨年の総選挙に基づいて成立している安倍政権はその正統性を失ったと考えますので、我々は当然、辞職を求めたいと思いますし、そうであるならば総選挙を受けて立つ態勢を整えなければならないと思いますので、野党が結集すべきであるということを改めて訴えたいと思います。
そして野党の中心は、昨年の総選挙までは民進党であったわけであります。今、野党の比較第1党となった立憲民主党・枝野代表には、野党結集、とりわけその野党の中核となる民進系3党の結集に向けて、その先頭に立ってリーダーシップを発揮していただけるとありがたいと思っております。
イラク戦争開戦から15年に当たって
【France10・及川編集長】
イラク戦争開戦から3月20日で15年になった。民主党政権で総括できなかったが、今、イラク戦争をどのように総括されるか伺いたい。ちなみに、戦争終結後、シラク大統領は、正当性を欠いた戦争はたとえ勝利しても正当性を獲得することはない、と言っていた。
【大塚耕平代表】
いかなる戦争にも正当な戦争というものはないと思います。戦争は最大の人権侵害でありますので、繰り返しになりますが、いかなる戦争にも正当な戦争というものはないと思います。
そういう意味ではイラク戦争も同様ですし、イラク戦争のきっかけになった大量破壊兵器の問題については、実際はなかったということをアメリカ政府もイギリス政府も認定したわけでありまして、そういう意味では所期の動機からして事実誤認であったということですから、これには正当性がないと思います。
さまざまな国際情勢の中で、アメリカがあのような行動をとったわけですから、いかなる戦争も正当なものはないという立場に立てば、戦争に至るような国際的な軋轢や国家間の意思疎通の拙さが生じないように各国とも最善の努力をしていかなくてはならないと思いますし、安倍さんにも、今後のこの東アジア情勢や世界全体への対応にも、冷静で、客観的で、抑制的な対応をあわせて求めておきたいと思います。
「共謀罪」の適用範囲について
【France10・及川編集長】
海外の共謀罪というのは権力側も問われるが、共謀罪を安倍政権に適用することはできないのか伺いたい。
【大塚耕平代表】
おっしゃるとおり、法律というのは誰か特定の人に適用するものではなくて、あまねく国全体に行き渡るべきものであります。あの共謀罪の内容は我々は納得していませんが、しかし、当然それはいかなる対象であっても、それに抵触するということであれば適用されるというのが法律の趣旨ですから、そのようにあるべきだと思います。
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