発明家のドクター・中松氏(88)が17日、都内で会見し、「バーチャル東京都知事」に就任したと発表した。
中松氏はこれまで7回都知事選に出馬していたが、がんを克服したばかりだった今回は不出馬。しかし、インターネット上で独自の「バーチャル都知事選」を実際の都知事選と同時進行で実施したところ、当選した小池百合子氏(64)の291万2628票をしのぐ437万4697票を獲得、バーチャルの世界では当選したという。ただし、投票者が都内在住の有権者だったかどうかは検証不能だ。
“バーチャル当選”を万歳で祝った中松氏は「バーチャル都知事」就任と併せて、「リアル都知事」の小池氏にも今後、ご意見番的立場で対峙し、オピニオンリーダーになることを宣言。「戦前、戦中、戦後とすべての経験を生かして国内外にオピニオンを発信していく」と話した。開催中のリオ五輪についても早速、日本選手団が君が代を歌わなくなっていることを嘆く一幕もあった。
築地市場(中央区)の豊洲市場(江東区)移転問題についても「すでに11月7日に移転することが決まってしまっているが、私は反対。推進派は工事で利益を得られる一部の都議会議員だ。これはバーチャルではなく、リアルな選挙でも今まで訴えてきた。リアル都知事の小池さんがどう裁くかに注目している」と主張した中松氏。「バーチャル都知事」として意気盛んな様子を見せた。
中松氏は実際に出馬した2014年の都知事選では6万4774票を獲得し、6位だった。
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