9月18日、京都高島屋にて拉致被害者横田めぐみさんのご両親である横田滋&早紀江ご夫妻とジャーナリストの石高健次氏の座談会が行われた。石高氏は北朝鮮による邦人拉致問題報道の第一人者である。
めぐみさんの父、横田滋さんの写真展「めぐみちゃんと家族のメッセージ〜めぐみさん 家族と過ごした13年〜」の会場で行われた座談会は満員で、座談会に入り切らなかった来場客は写真展会場内に設けられたモニターの前に集った。会場の人々は神妙な面持ちで、時には頷き涙を流しながら横田夫妻の言葉に聞き入る姿が見られた。
座談会冒頭で石高氏は一向に動きを見せない拉致問題に対し、
「めぐみさんがいなくなってから長い時間が経っている。もう37年になるが、もう正直言っていつまで待たせるのだという思い。」
と苛立ち露わにした。同時に、
「『人々が拉致被害者の事を忘れると政治家も動かなくなる。皆さんに忘れないで下さい』と横田夫妻も一年に百カ所以上、最近では一週間で4、5回以上講演をして日本全国を回っている。問題を忘れない事が大切。」
と拉致問題への関心を呼びかけた。
横田夫妻は今年三月にモンゴルでめぐみさんの娘のキム・ヘギョン(ウンギョン)さんと初面会した事についても話した。横田夫妻のひ孫にあたるウンギョンさんの娘さんの様子について
「まるまると太った健康な女の子。普段は重いものは肩が痛くて持てないが、せっかくだと思い一度だけ抱っこした。」
と、満面の笑顔を浮かべ嬉しそうに語った。
めぐみさんの母・早紀江さんは
「私たちはめぐみは絶対生きていると信じている。絶対あの子は元気でいると信じて救出活動を続けている。」「どこまで頑張れるか分りませんが、元気なうちは頑張りますので日本全国の皆様ご支援よろしくお願い致します。」
と来場者に訴えた。
横田滋写真展「めぐみちゃんと家族のメッセージ」は今月23日まで。京都市下京区の京都高島屋7階催事場にて午前10時から午後8時開催中。入場無料で最終日のみ午後5時に終了予定。
写真展では滋さんが取り溜めて来ためぐみさんの幼少期の写真の他、めぐみさんがバレエの発表会で着た衣装や、友人に宛てた直筆の手紙なども展示されている。
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