原発ゼロを目指し再稼働に反対する市民が2014年6月28日、雨が降りしきる中、「サヨナラ原発1000万人アクション」を都内・明治公園にて催した。集会後、参加者は雨の中、デモ行進(manifestation)を行い、川内原発再稼働・反対を訴えた。
今秋に川内原発再稼働を企む九州電力
呼びかけ人の一人でルポライターの鎌田慧さんは
「日本が大きく変わろうとする歴史的転換期に集会を開いている。なんとしても食い止めていく……という気持ちでいます。たとえば集団的自衛権。7月1日(火)に解釈改憲による容認を閣議決定で決めようとしている。九州の川内原発の再稼働を秋には実行したいと九州電力はいっている。しかし、もっとも電力が消費される7月、8月といった夏は原発ゼロでやっていく」「原発ゼロを維持し、集団的自衛権を認めないように闘っていこう」
旨、訴えた。
一人一人が当事者性を持つことが重要
首都圏反原発連合のミサオ=レッドウルフさんは
「大飯原発を差し止める判決は希望の星になった。反原発運動は民主党政権のときには、原発ゼロの方向にもっていくことが出来た。自民党に政権が戻ってから、運動が行き詰まってしまった。そういう中で出た大飯原発をめぐる判決は、全国で運動を続けてきた人たちの(努力の)結晶です。運動が裁判の勝利を押し上げた。原告団・弁護団のご尽力は勿論ありますが、これは多くの人の運動で勝ち取ったものです」
「フクシマの事故によって原発をとめようとする流れが出来た。ただ、常日頃思うのは、福島、福島……と括っていいのかということです。県の境や国の境というものは、放射能には関係がありません。福島にも色々な地域がある。福島にも関東にも汚染されている地域もあるし、汚染されていない地域もある。こういうことを取っ払って、私たち一人一人が当事者性を強く以て、これからも運動に取り組んでいくことが重要」
と訴えた。
核燃料サイクル固執は核武装のため
呼びかけ人の経済評論家である内橋克人さんは
「いまこの場に立ちまして思い出すのは、サヨナラ原発集会の第一回集会です。震災が起きた2011年の9月19日のことでした。会場を埋めるたくさんの人々を前に、ワタシは二つのことを申し上げました。一つは『いつか必ず原発再稼働が検討される。この国の支配者たちは原発を捨てることはない、あきらめることはない』と申し上げました。なぜ原発にそれほどこだわるのか。地上がダメなら洞窟を掘って、地下に原発を作って、核燃料サイクルを維持するという超党派の『地下式原子力発電所政策推進議員連盟』が出来た。なぜそこまでやるのかというと、日本が核武装し、核兵器を保有したいからです」
と述べ、核燃料サイクルに為政者が拘る理由は、核兵器保有のためだと喝破した。
コメントを残す