FORUM 90、アムネスティ、日本弁護士連合会の死刑執行停止法等実行委員会などのメンバーであり、死刑廃止を訴える、安田好弘弁護士の記者会見が4月18日、日本外国特派員協会で行われた。
安田好弘弁護士は、オウム真理教元幹部の新実智光死刑囚(54)らの再審請求を支援している。
安田弁護士は「松本智津夫死刑囚は死刑判決を理解していないと考える。他の被告も松本死刑囚の証人尋問がないなど、被告としての権利が侵害されたまま死刑が確定した」と刑執行への疑問を訴えかけた。
死刑廃止論者して、死刑廃止に尽力するゲイレポーター、酒井佑人(27)は
イギリスで行われた男性に同士による獄中同性婚について
「遺族からは「殺人者同士が結婚するのは間違っている。彼らは通常の社会の一員ではない」と批判している。日本でもゆくゆくは同性獄中婚を認められた方がいいとお考えか?」
と質問すると
「獄中結婚、同性婚も賛成だが、実際は同性婚は日本においては認められていないので、実現はできないだろう。死刑囚同士の獄中結婚はその当時弁護していた坂口弘さんと永田洋子さんが獄中で結婚したから経験している。その後、獄中で亡くなったが、刑罰で愛情を制限することができない。日本では獄中結婚は反対する意見は殆どない。」
会見の最後に酒井佑人記者は
「各政党に死刑の是非を質問してきたのだが、自由党の山本太郎さん、共産党は死刑反対、民進党、希望の党、立憲民主党は国民、被害者感情が追い付かないとのことで賛成でした。どのように死刑廃止や終身刑を国民に訴えていけばよろしいとお考えか?」
と2問目の質問をすると
「30年近く、死刑廃止を訴えていくなかで、廃止派は減ってきている。私は、死刑存置派が廃止派に変わることはないと考える。お互い同士が理解し合える共通点として私は死刑に変わる刑罰、終身刑を導入して、死刑を少なくしていくなかで、死刑廃止派が多くなり、実現できるのではないだろうかと考える」
と回答された。
取材&文:酒井佑人(ゲイレポーター)
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