高橋しょうご都知事候補2016が語る「女性専用車両」の問題点

そもそも政治家は市民より代表者となって、市民の問題の解決に尽力するものです。今回の女性専用車両に関する問題は、特に満員電車という前提に成り立つものだと理解しなければなりません。満員電車により精神的にハンディのある方は就労の負担が増え、窃盗の可能性もあがり、大切なものを重要な時間帯に運ぶ事の危険性も増えます。そうした中で痴漢の多発という部分に注目して取り組んだものが女性専用車両なのだと言えます。

この際、この問題のぎゅうぎゅう詰めになっている市民の中で、何故私の苦しみを何故解決してくれないのだという不満が出てくるのは当然の事と言わなければなりません。一つの事柄で複数の問題が起きている事に、その内の一つの問題に取り組んだからと言って実態としては何も解決されてはいないからです。

では枝野幸男「立憲民主党」代表の発言に対する私の感想ですが、政治家とは当たり障りの無いことを言わなければならないものという事は理解出来ます。安心させる物言いをするのも使命とは言えるでしょう。

そうした発言がされているからこそ出来る指摘でもありますが、政治家であるならばそもそも市民が苦しめられている原因は満員電車であると明言すべきだったと思います。

原因はそうだというニュアンスの発言はされてますが、仕方がないから甘んじて受け入れるべきという結論を述べられています。これは問題の解決を旨とすべき政治家としての態度としてあるまじき態度だと私は思います。

市民間でいさかいが起きている程なのですから、公正だ不公正だ、差別だそうではないという対立が起きているその市民に対して、「まず私達それぞれが苦しめられている原因は満員電車にあるのだから、それによって派生した問題について対立する必要はない」と断言すべきだったでしょう。

それにより必要の無い現状の男女対立があるかのような話や、それに従うかどうかなどという不毛な言い争いを沈静化させる、少なくともそう促すよう働きかけられたとは思います。現状を見るに、市民間のいさかいから一刻も早くトゲを抜かなければなりません。

またこのテーマの政治的な管轄は地方行政、すなわち都政です。満員電車解消というのが集票の道具として使われただけなのか、有権者は本当に解決策を代表者に託して投票したものなのかどうか。この二年間で全くと言っていいほど放置されている現状からは暗澹たる思いを抱かざるを得ません。市民の苦しみは、いずれにせよ放置され続けているという事です。

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