2018年1月31日、「立憲民主党」枝野幸男代表が定例記者会見を行った。
国会内で初めての定例記者会見は、立憲民主党代表として、初めてであり、新聞、テレビのほかインターネットや海外メディア、フリー記者、沢山のプレスが駆け付けた。
質疑応答
総需要不足の解消と経済成長について
【France10及川局長】
民主党政権時代の経済ブレーンだった小野善康先生が朝日新聞大阪本社版1月12日号に寄稿されていて今、安倍政権が掲げる生産性革命、あるいは人づくり革命というのは結局、供給サイドの政策で、小泉構造改革路線の沿線上に過ぎないと指摘された上で今、必要なのは総需要不足の解消だということをおっしゃっていました。立憲民主党としては、もう1つの道として総需要不足の解消のために、どのような政策を掲げるのか、これが1点と。
もう1つ、質問が宮崎哲弥さんが『週刊文春』で書いておられたんですけども、立憲民主党は脱成長路線というのが、ちょっと根強いのではないかという疑念を示しておられました。そこで伺いたいのは、2問目は、立憲民主党は経済成長を目指す路線なのか。それともいわゆる成長の限界のような脱成長路線なのか、そのどちらなのか。整理しますと総需要不足の解消に向けた政策と、脱成長か成長路線かどちらか、以上2点、伺えればと思います。
【枝野幸男代表】
はい。まず需要不足ということについては、認識としては共通していると思いますが、気を付けないと需要不足というと従来型の公共事業ばらまき、効率の悪い、しかも公正さに問題のある、そうした需要を無理やりつくり出すということに走りがちであると。そのことと混同されてはいけないというふうに思っています。そして需要をつくり出す、どうやってつくり出すかというのは、従来から一貫して申し上げているとおりです。所得の低い人の所得を上げると。直接的には介護職員や保育士さんなどに代表される必要性の高い、需要の大きい公的サービスで供給が不足している、その背景に低賃金がある。この分野の賃金に限られた財源は集中投資をするべきであると。そして労働法制の強化によって、そして所得の低い人たちの底上げを図ると。このことによって需要を生み出すというのが、私たちの大きな方向性というふうに思っています。
成長を目指さないということはあり得ません。成長を目指さないということはあり得ませんが、どの程度、成長できるのかというときに、高度成長のようなことを想定して、それを無理に実現しようとしても、それは不可能だというふうに思っています。それからもう1つは、近代化のプロセスで歩んできた、同じ延長線上で経済成長していくというのも、これはもはや限界に近いというふうに思っています。そういった意味では脱成長ではありません。脱近代だと思っています。脱近代ということの意味は規格大量生産によって成長をもたらすと、この発想からは抜け出さないといけないというふうに思っています。
若者の支持傾向と安室奈美恵さんの功績について
【ゲイレポーター、酒井佑人】
若者の自民党支持率はANNの調べによると20代の49%が比例で自民党に投票したという投票結果が出ているんですけど、立憲民主党はSNS対策を最大限に利用していますけれども、自民党の若者の支持率が高い事についてどう思われますでしょうか。
もう1点なんですけど、少し前の話になりますが、安室奈美恵さんの紅白をご覧になられての感想と、安室さんの功績についてどうお考えでしょうか。また安室さんの引退コンサートに行かれるおつもりでしょうか。
【枝野幸男代表】
まずいつも申し上げていますが、個別の世論調査は、世論調査はさまざまな誤差や、調査の仕方によるブレがありますので、コメントしないことにいたしております。自民党、若い人の間で自民党の支持率が高いのかどうかということ自体について、さまざまな見方があると思っています。
2つ目、安室さんは私は、曲を作った小室さんの功績も大変大きいと思うんですが、それを歌唱力とダンスを含めた意味で、曲の持ってるパワーをたぶん120%以上に発揮をしたのは、アーティストとしての安室さんの力が大きかったんだというふうに思っています。そうした意味ではまだまだ現役で活躍できる年齢だと思いますが、引退をされるというのは大変残念です。昨年の紅白は拝見いたしましたが、演出を含めて非常に良かったと、昨年の紅白の山場見せ場の1つだったんじゃないかなというふうに思っています。安室さんの引退コンサートに行くつもりはありません、予定はありません。
【ゲイレポーター、酒井佑人】
同性婚をいつまでに目標に、実現させるご予定でしょうか。よろしくお願いします。
枝野:実はいろんな政策で、いつまでに実現をしたいですかっていう話の質問を聞かれることは多いんですが、それはひとえに、いつまでに政権が取れるんですかっていう答えと関連する、連携する。残念ながら現状で、いつまでに政権を取るという具体的な数字を出せる状況ではない。できるだけ早くということです。
AKB48の渡辺麻友さんの卒業
【France10及川局長】
AKB48の渡辺麻友さんの卒業について伺えればと思います。
【枝野幸男代表】
AKBの1つの時代が終わった象徴なのかなというふうには思います。たぶん初期神7がこれでいなくなったんだと思います。ちょっと上の先輩に前田さんとかいたもんですから、どうしてもその陰に隠れるような、ちょっと割が合わないようなことをして、立場で気の毒だなと思っていたんですが、最後の最後の「紅白」で、ファン投票で自分がセンターの歌を最後に歌えて、非常に良かったなと思いながら「紅白」を見てました。
【ゲイレポーター、酒井佑人】
超特急のコーイチくんの脱退に対してどう思いますか。よろしくお願いします。
【枝野幸男代表】
すいません、私も守備範囲はそこまで広くありません。申し訳ありません。
取材&文:酒井佑人(ゲイレポーター)
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