舛添要一・都知事が窮地に立たされている。高額出張費に公用車での毎週末の別荘通いに加え、家族旅行費の政治資金流用。
5月13日の会見で舛添氏は、千葉県の龍宮城スパホテル三日月に、13年1月3日に会議費として23万7755円、14年1月2日にも13万3345円を支出していたが、それらが家族旅行の宿泊代だったことを認め、「家族と宿泊した客室で事務所関係者らと緊急かつ重要な会議をした。これは政治活動だ」と説明した。誤解を招いたとして、政治資金収支報告書を訂正し、返金すると明言したものの、記者から何度も「会議は誰と何人で、何時間行ったのか」と質問されても、「非常に政治的な機微に関わることで、相手方のプライバシーもあるので、お答えを差し控えさせて欲しい」と繰り返し、会議の詳細を明らかにすることを拒絶した。
この言い訳にTBSが実施した世論調査では、「納得できる」と回答したのがわずか6%で、89%の国民が「納得できない」と回答した。
舛添氏の数々の疑惑には与党・自民党もさじを投げ、ある都連の中堅議員は「一気に舛添を降ろそうという機運が高まってきた。知事辞任を見越して早くも後任候補選びに動いているグループもある」と語る。舛添氏を擁立した総理官邸もにダンマリを決め込んでいる。
舛添氏が電撃辞任した場合、どうなるのか。永田町を取材する政治ジャーナリストは語る。
「橋下徹氏の出馬が囁かれています。橋下氏は菅義偉・官房長官と太いパイプを持つことで知られています。もし、橋下氏が出馬し、安倍政権と自民党が全面支援すれば野党側が対抗できる候補を擁立するのは難しい」
にわかには信じがたい情報だが、過去にも勇退を表明したはずの石原慎太郎氏の4期目出馬、細川-小泉連合の電撃出馬など、有り得ないはずのことが起こるのが都知事選である。
さて、橋下氏は一体、どう出るのか。
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