テレビの討論番組で改憲派の論客としてお馴染みの憲法学者の小林節・慶應義塾大学名誉教授が11月7日、維新の党の落合貴之・衆院議員が主催するイベントで講演し、野党連立構想の舞台裏を暴露した。小林氏は岡田克也「民主党」代表や松野頼久「維新の党」代表、志位和夫「日本共産党」委員長、古賀伸明「連合」前会長と積極的に会談し、野党連合に向けて奔走するキーマンだ。
まず、小林氏は共産党が提唱している「国民連合政府」について解説した。同構想は
-安保関連法制の廃止と安倍政権打倒
-戦争法廃止で一致する政党・団体・個人が共同して国民連合政府を結成
-そのための国政での選挙協力
という三点で構成されるものだ。小林氏は共産党が衆参の全選挙区に候補者を擁立することに苦言を呈し、見直すように求めていたという。共産党が謳う「選挙協力」は小林氏の提言を踏まえてのものであり、今後は他党の候補を応援するという言質を得たと明かした。
共産党との共闘に難色を示す岡田克也氏には
「政策が違う政党とは一緒になれないと言うが、あなた達はナルシストか。政策は政権をとってこそ実現するもので、小異に拘り、万年野党でいたら何も変わらない。政治家は妥協・調整を生業にしているのではないか」
「共産党と手を組むと民主党を支持してきた健全なる保守票が逃げるというが、とっくに逃げている」
「共産党が自衛隊は違憲、安保条約破棄といっているが、連立政権のなかの少数政党なのだから、民主党の見識を以て拒否すればいいじゃないか」
と直言したという。
最後に、小林氏は
「4割に満たない得票数で自公は7割以上の議席を得た。野党5党が結束すれば、計算上、4割の得票で8割の議席が獲得できる。アベちゃんに乗っ取られた日本を取り戻すために、野党は大同団結すべきだ」
と訴えた。
参照:探偵ファイル
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