「後は選挙以外に変える方法はない」デモ以外の方法を問われて小沢一郎・代表が回答

「生活の党と山本太郎となかまたち」の小沢一郎・代表と山本太郎・代表が2015年9月15日、都内・参議院議員会館内にて定例会見を行った。

「国会周辺での安保法案反対のデモが、国会内に影響を与えていますか。また、デモに参加する以外の方法についての考えをお伺いします。」という質問に対して小沢代表は

「影響していると思います。だけどこれっぽっちと言っては失礼になるけれども、やはりもっともっと高まりがないと、彼ら(政権)は本気に恐れることはない。私がデモを取り仕切っているわけではないから分からないが、こう散発的にあちこちでやったのでは効果がないと最初から言っています。
戦う場合は力を集中しないと。毎日毎日では参加する人も容易じゃない。いずれ疲れてしまう。そういう意味で何十か所かでやっているようだが、地方は多少別としても、東京のあちこちでやるよりも、数を限ってでも本当に多くの人が集まるようなやり方を、何でしないのかという気がしております。
 後進国での権力者との対決デモというのは別として、先進国でもやはり何か大きな問題があると、本当に大勢の市民が出るよね。その点、日本は、ブツクサブツクサ文句言っているけれども、なかなか行動に移さない。聞かれれば「反対だ」と言うけれども、それではなんで反対ならあんたら自民党支持しているの? 支持したっていいけれども、それなら今、あなたが投票した人に行って来いというぐらいの迫力ないと、国会議員、政府与党はとくに痛くも痒くもない話しになってしまいます。
 そういう意味で、もう少し選挙の公約にはっきりと打ち出していたものでないことをやろうとしたときは、市民の直接的な行動も必要となる場合があります。多分、今回はそうではないかというふうに思います。
 ですからデモする以外にも与野党を問わず、各政党、特に与党の人たち、遠くの人だったら、そこらで集会するよりも国会議員の家へ行ってやればいい。押しかけて行けばいい。それは有権者として当たり前です。公園で集まったってどうしようもない。それが直接的であるけど民主主義です。
 選挙の時に地元の議員がはっきりと「安保法案が必要だから、これを次の国会にかけて通します」と言っていたのなら別だが、それをひた隠しに隠しているわけでしょう。TPPだってそうです。「絶対反対」と自民党は言っていたが、選挙が終わったら、もうどんどん進めている。今、他の国が消極的でも日本が一生懸命やろうと言っているでしょう。
 こう嘘を吐いても日本人はまったく平気だし、それを咎めない。メディアもそう。だから権力者は何にも恐くない。そういう意味できちんと自分の主張はこうだと言うのならば、それに相応しい行動をもっともっと積極的に日本人は取るべきだと思います。
 それではどうするのだと。あとは選挙です。2009年総選挙から2014年選挙までにほぼ20%、2000万人の人が棄権しています。棄権ということは、「白紙一任」です。私は国民にそれをよく肝に銘じるべきと言っています。
 野党がまとまった受け皿でないと言っても、2000万の人が野党のどれか、小沢は気に入らないというなら誰か他に入れればいい。野党のどれかに入れて、2000万票が野党に入っていたら、あの議席数にはならない。もちろんドント方式だから大きいほうが有利ではあるが、棄権したのではもう何にもならない。これは白紙一任で文句言う資格ないのです。
 だから何するかと言えば、選挙の時、皆が行って自公ではない政党に入れればいい。それしか変える方法はない。我々は、そのときに票を投じやすいように野党は一枚岩となって国民に訴えるという責任は持っています。理屈の上では、投票をボイコットしていたのでは、サボっているのでは、もうダメと思います。」

と応えた。

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