「立憲デモクラシーの会」は2014年6月9日に衆議院議員会館内にて「集団的自衛権」の行使容認に反対する記者会見を開いた。山口二郎・法大教授や小林節・慶大教授、西谷修・立大教授らが見解を述べた。
集団的自衛権は歯止めがきかない
同会代表の山口教授は自由民主党が民主党政権時代に発表した『「政治主導」の在り方に関する緊急提言』で
「憲法は、主権者である国民が政府・国会の権限を制限するための法であるという性格をもち、その解釈が、政治的恣意によって安易に変更されることは、国民主権の基本原則の観点から許されない。憲法解釈に関する答弁に関わることの多い内閣法制局長官には、他の官僚と異なり、準司法的な性格が求められる」
と書かれていることをあげ、「私たちの見解と変わらない」と皮肉った上で、
「集団的自衛権はいったん行使をすれば、歯止めがない。軍事力の行使は無制限なものになる。『必要最小限度の集団的自衛権』というのは、『集団的自衛権』の本質を誤魔化す詭弁である」
と指摘した。
同盟国の戦に無条件で参戦
小林節・慶大教授は
「集団的自衛権は同盟国の戦(いくさ)にわが国が無条件で駆けつけて参戦する……というのが本質です」
と指摘した。
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